ほんず内閣総理大臣

17
6月

ギョニソ刑事

俺の名前は「たっく」

青森県警○○署の強行犯係の刑事だ。

俺はどんな凶悪な犯人を前にしても、決して拳銃を持たない。

拳銃ホルダーにはいつも「ギョニソ」を2本。

つまり「魚肉ソーセージ」を2本携帯している。

これさえあれば、相手が機関銃を持っていてもまったく問題ない。

そんな俺を、地元の暴力団や犯罪者は「ギョニソ刑事」と呼んで恐れている。

なぜギョニソ?

それは「好きだから」。

おっと、素人が知ったかぶりをして、「魚肉ソーセージ」を「ギョニソ」なんて呼んではいけない。

ギョニソと呼ぶことを許されているのは、ギョニソのビニールを2秒以内で剥ける者、三度の飯よりギョニソ好きといった者だけなのだ。

もしこの掟を破って、たいして好きでもなくビニールも上手く剥けないにもかかわらず「ギョニソ」などと言ってしまうと、「日本魚肉ソーセージ検定機構」を敵に回すことになる。

普段の捜査の時は2本携帯しているが、凶悪な犯人の時は左右の拳銃ホルダーに2本づつ、腰にも2本、合計6本持って当たる。

腰の2本は、非常事態の時のために、予め冷凍してある。

使用方法は、2本を10センチほどの鎖でつないで「ギョニソヌンチャク」にしたり、離れた犯人には「ギョニソ手裏剣」、凶悪犯罪者には冷凍ギョニソを使用して「ギョニソブーメラン」等。
その用途は無限にある。

取り押さえた犯人には、剥いたギョニソのビニールを重ね手錠代わりにすることもある。

もちろん剥いたギョニソはその場で食べてしまう。

食生活が不規則な刑事には、DHAが含まれているギョニソは中性脂肪を上げにくくする効果もあり、全くもってスーパー食品なのだ。

今日も「ギョニソ刑事」は、胸に2本のギョニソを秘めて、犯罪者を追い詰めるべく街を歩いている。

そんな妄想を職場でしていた、ギョニソ大好きのワタクシでございます(笑)

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