ほんず内閣総理大臣

30
9月

隣の芝生

昨夜、実家の母が茄子の漬物を持ってきてくれました。
田舎の漬物らしく、味わい深いものでした。

子供の頃、実家では漬物はもちろん、味噌や豆腐、納豆までも手作りしていました。
当然毎日いただくみそ汁は、自家製の味噌で作ったもの。
よく濾していないため、お椀の底には豆や糀が残っていて、それが普通と思っていたんです。

茄子の漬物も、一応「釘」は入れてあったようですが、どうしても多少の変色はありましたし、糠のにおいも子供だった私には「くせ~~」と鼻をつまんでしまうものでした。

ある日、サラリーマンの親を持つ友達の家でお昼をいただきました。

真っ白なご飯に、ごくごく小さく切った豆腐のみそ汁。
これだけですでにカルチャーショック!
当時の我が家の米は、精白米と玄米の間くらいの精米で、若干茶色っぽかったし、豆腐のみそ汁だって、結構大きめに切ったものが入るのが普通。
しかも、飲みきっても底にな~~んにも残らないではありませんか!

「かいしゃいんの家は違うね~」と意味もわからず心のなかでつぶやいたものでした(笑)

もっとびっくりしたのが「茄子の漬物」。
なんと鮮やかな紫色だったのです!!
「これ、インクで色つけたの?」
と思わず聞いてしまいました。

友達のお母さんは、
「買ってきたんだよ」
と。
漬物って売ってるんだ~とここでまたショック。

その時のメインのおかずがなんだったか忘れたほど(^^;

夜になって我が家での夕食を食べたとき、
「なんだこの硬いご飯は。。豆腐もでかいし。茄子なんか黒いもんな~」
と、我が家でとれた米、我が家でとれた大豆で作った豆腐と味噌、そして茄子漬。
これが全部品のないものに感じたものでした。

今となっては、あれほど安全で美味くて心のこもったものはないと思っていますが、子供の頃の私は隣の芝生が青く見えたんですよね~。

先ほど弁当に入れてきた母の漬物を食べながら、こんなことを思い出していた昼休でした。

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